この三つのタイトルがどのような関連があるのだろうかといぶかる方が多いと思います。
ISO 9001:2015を読まれた方は、最後にこれが何を意味しているかがわかっていただけます。

前置きはこれぐらいにして、「東京エアロスペースシンポジウム2015」は10月14~16日に盛況に開催されました。
目についたのは、産業クラスターの展示が非常に多かったことです。各県、地方自治体のクラスターの多さです。

東は、東北航空宇宙研究会に始まり、群馬県、AMATERAS、静岡県、神戸航空機クラスター研究会、ひょうご航空宇宙ビジネス・プロジェクト、西はSUSANOO、やまぐち産業振興財団等といった具合です。

これは、国際航空宇宙展に参加する国際、国内大手航空宇宙メーカーが、大々的な展示をしていないことが、クラスターの展示を引きただせたのでしょうか。又は「地方創生*1」から来ているのでしょうか。そうではなく国の政策による産業クラスター第3期*2(2011年~20年)「産業クラスターの自律的発展期」にさしかかってきたと理解するのがよいかと思います。

さて、ISO9001改正との関係です。2015版での改正のポイントは、「リスクに基づく考え方」です。
それには、規格要求事項である「4.1組織及びその状況の理解」と「4.2利害関係者のニーズ及び期待の理解」を十分に理解することです。

 4.1組織及びその状況の理解では、具体的には、
“組織は、組織の目的及び戦略的な方向性に関連し、かつ、そのQMSの意図した結果を達成する組織の能力に影響を与える、外部及び内部の課題を明確にしなければならない。”と要求し、注記2“外部の状況を理解は、国際、国内、地方又は地域を問わず、法令、技術、競争、市場、文化、社会及び経済の環境から生じる課題を検討することよって容易になる。”と解説しています。4.2利害関係者のニーズ及び期待の理解では、
“・・・組織は、これらの利害関係者及びその関連する要求事項に関する情報を監視し、レビューしなければならない。”と要求しています。

 

しかし、具体的に航空宇宙関係の企業は、ISO 9001:2015、JIS Q 9100:2016の要求事項である“外部の状況を理解し、課題を検討し、要求事項に関する情報を監視し、レビューする”に対して、何をすればよいのかわかりません。

その解答例として“産業クラスター”という大きなヒントがあります。地域産業クラスターに参加すれば、海外・国内の展示会、研究会への参加を通した技術、競争、市場情報の獲得、ビジネスマッチング商談の機会などの特典があります。

航空宇宙産業クラスターに参加する(参加している)こと自体が、ISO 9001、JIS Q 9100箇条4.1、4.2の要求事項である「組織及びその状況の理解」、「利害関係者のニーズ及び期待の理解」そして「利害関係者等の要求事項に関する情報を監視、レビュー」していることなのです。

*1地方創生:本来の目的は「地域振興・活性化」であり、農業、観光、科学技術イノベーション等
地域社会のhttps://www.tfmc.co.jp/archive/4035/問題解決、地域における就業機会の創出です。

*2産業クラスター第3期:【連載コラム】航空宇宙産業のクラスター  第3回「産業クラスターの政策について」参照