先回に続いて頭書のテーマで、つぶやいてみます。このテーマは航空宇宙産業のケースですが、他産業にもあてはなると思います。
私は、品質と納期について天秤にかけてはいけないと日ごろから主張しています。品質とコストも同じです。品質、コスト及び納期の三本立が適切なことは当然です。しかし、そう簡単にもいきません。ここでは品質とコストに絞ります。

品質とコストについて、まずは品質を優先すべきです。おわかりのように品質は、顧客様との契約事項です。いくら民間航空機といえどもプライムは、お客様との約束事である安全、航続距離、燃費等々については厳守事項です。一方、コストについては、顧客との約束事ではありません。自社の努力による事項です。

それだけではなく長期経営戦略として、コストは当面(数年)は赤字でも、将来は黒字にするという事業計画をもとにスタートすることも必要です。航空機エンジンのように2発、3発エンジンの航空機では、エンジン製造数が多く、また定期点検、定期部品交換、オーバーホール等の製造数が多いので改善のチャンスも多いのです。

機械加工におけるコストダウンとしては、「段取り時間」、「加工時間」についてそれぞれ「無駄」を省く、「切削速度」を上げること等、現状を把握して、地道に改善を行うことです。私は専門でないのでこのくらいにします。

規格JIS Q 9100箇条8.1「運用の計画及び管理」b)2)注記で、次のような規定しています。

 注記 製品の特性及び規定要求事項に応じて、次の事項の補助として、統計的手法を用いることができる。
     -設計検証[例えば、信頼性、保全性(整備性)、製品安全]
     -工程管理:
      ・キー特性の選定及び検証
      ・工程能力の測定
      ・統計的な工程管理
      ・実験計画
     ―検証
     -故障モード・影響及び致命度解析(FMECA)

すべて「検証(検査、検証、試験)」に関することですね。この中で聞きなれないのが「実験計画」です。

皆さん、この「実験計画」について以外は、60~40年に流行った事項です。これについては次回解説します。