スポーツ用品大手ナイキの「大失態」が米メディアをにぎわせています。米大学バスケットボール界のスーパースターが20日の試合で、履いていた同社シューズが壊れたため膝を痛めて負傷退場。全米に衝撃を与えた影響で同社株価が急落し、ロイター通信は21日の時価総額への影響を約14億6千万ドル(約1,621億円)とまで算出されました。(以下 省略 中日新聞 2019.02.23)

この話題を採り上げた理由は、このような「靴底壊れの大失態」の話題で思い出したのが、“品質の二元性の概念(狩野 紀昭氏)”を思い出したからです。

“品質の二元性の概念”とは、下記の三品質要素であり、靴底壊れの大失態は、③に該当します。

魅力的品質要素 充足されれば、満足を与えるが、不十分であっても仕方がないと受け止められる。
一元的品質要素 充足されれば、満足を与えるが、不十分であれば不満を引き起こす。
当たり前の品質要素 充足されても当たり前と受け止められるが、不十分であれば不満を引き起こす。
  1. 魅力的品質要素は、新しい概念の新製品の場合です。テレビ/カラーテレビが最初に商品化されたとき、多少の画像ブレ、色むらがあっても不満をあまり言いませんでしたね。
  2. 一元的品質要素は、例えば自動車の燃費/あるいは速度が、カタログより良ければ喜びますが、不十分であれば、多少の苦情を言いますね。
  3. 当たり前の品質要素は、例えば自動車は走る/クーラーは作動したということについては、特に当たり前と受け止めますが、自動車が走らない/クーラーが作動しないとなれば、大クレームですね。

今回の米大学バスケットボール界のスーパースターが、プレーしている最中の出来事で、さらにはナイキの製品であったこと、オバマ前米大統領も観戦した有名校との黄金カードで、靴底がはがれたために足を滑らせて転倒したことが、米メディアをにぎわせているのですね。

私が、コンサルタント1年後の2000年に「品質機能展開(Quality Functional Deployment)」を勉強し、思い出しましたのでご参考に紹介しました。