本メルマガは、2009年7月12日に掲載した話題です。
前回の第6回は、「発注側から見た検証活動の委譲」でしたが、今回(第7回)は、「受注者側(サプライヤ)から見た検証活動の委譲」です。

サプライヤは、検証活動の委譲をどのように感じているのでしょうか。
①検証の委譲による制約の増大、例えば、検査員の制約による融通さの減少
②発注者に代わる出荷時の書類作成の増大
の二点と思います。サプライヤ側にとってメリットがあるわけではないでしょう(発注者の検証委譲によって、発注者側自らが検証をしなくなったことをよいことにして、サプライヤが製品検証活動をやめる、疎かにすることは全くの論外です)。
 もともと、品質保証の責任は、サプライヤにあるわけですから検証の委譲の有無によって変わることはありません。

前記①、②に関してサプライヤが不服と思えば、とるべき道は、次のことです。
a)検証の委譲について、引き受けない。
b)検証の委譲に関連して付加業務にかかる費用については、発注者に請求する。

検証活動の委譲に対する対応(サプライヤ側)
・製品品質の確保・保証は、検証の委譲の有無に関わらずサプライヤの責任である
・不服であれば、ビジネスマターとして淡々と契約事項に反映する  

————- ここまで 2009年7月12日 当社ホームページにて掲載した内容 ———————-

現在:JIS Q 9100:2016版 箇条8.4.2「管理の方式及び程度」の航空宇宙防衛の要求では、次の事項を追加要求しました。
    “組織(発注者側)は、外部提供者(サプライヤ)の委譲された検証活動を定期的に監視しなければならない。”

    JIS Q 9100:2016版は、適切な規格になりましたね。