その後の2年は小牧工場での最終組立とフライトの品質保証でした。最終顧客である防衛庁様への納入前品質保証です。部隊からのクレーム等に対して迅速なコミュニケーションが重要であることでした。

 その後の1年間はペトリオットプロジェクトで米国レイセオン社に駐在し、日本向け部品の品質に関する仲介でした。日本向け納入部品(ハードウエア)の品質の悪さに対し、日本メーカーがチームを組んでレイセオン社での源泉検査を行うことになりました。これの経験をもとに、現在では商社が米国事務所で受入検査をして、日本に納入するようになったことです。

 帰国後は、小牧北工場(その後名古屋誘導推進システム製作所)のH-2の液体酸素液体水素エンジンLE-7の開発~量産初期品質保証を部長として従事しました。試験中のエンジン破壊が数度発生しました。

ここでの教訓は、溶接部、機械加工面等には微小の傷(クラック)が存在し、エンジン燃焼、ストップの繰り返しで微小クラックが成長して破壊するということです。エンジンに損傷許容設計を反映し、非破壊検査時の合否判定基準の数値化が開始されたことです。

文責 門間